2018年度 理事長所信


第43代理事長 中根知重

一般社団法人可児青年会議所 第44代理事長

橋本 和彦

 

 

 

 

はじめに

行き過ぎたグローバリズムの終焉ともいえるべき、イギリスのEU離脱表明、米国のトランプ大統領の誕生などナショナリズムの台頭。依然内戦が絶えないシリアを中心とした不安定な中東情勢。イスラム国(IS)による各国においてのテロ行為。そして、北朝鮮による度重なるミサイルの発射など、世界情勢は混沌とし、近年益々不透明な様相を呈していると言えるのではないでしょうか。
私たちの暮らす日本においても、アベノミクスによる株価の上昇、失業率の改善などプラスの側面がありながら一方で、少子高齢化、大規模災害の可能性、経済格差、人材不足、そして外交問題など数多くの難題を抱えた新たなフェーズを迎えております。しかし、そうした時代の移り変わりによる環境の変化はいつの時代にもあり、その都度先人たちは知恵を出し合い、「和」の心をもって周りと協同しながら幾度となく苦難を乗り越えてきました。その結果、現在のこの住みよい、素晴らしい日本があるのだと思います。今こそ私たちは様々な課題に対して当事者意識をもち、先人たちに習い、日本人としての「和」の心を胸に一つ一つ解決に向け尽力していくという確固たる意志、そして自国や自分たちが住む地域を愛する心を持つべきであると思います。もとより私たちには、そうした精神が根付いているのです。
私たち可児青年会議所は、42年以上の長きに渡り地域を愛し、地域に誇りをもち、地域の為に活動をしてまいりました。そして今後もとどまることなく、時代の変化によって直面する様々な課題の解決に寄与できるよう、活動し続けてまいります。

 

地域のリーダーとしての自覚

中小企業が中心の私たち経営者にとって、現在慢性的な人手不足という非常事態に直面しております。昨今人工知能(AI)の発展により多数の実用例も出てきており、一部の業種においてはそれが人材不足の解消に一役をかっているわけですが、やはり最終的に会社を動かしていくのは人であり、人でなければできないことがあると思います。
一昨年度、厚生労働省が一億総活躍社会の実現に向け、働き方改革を打ち出しました。今私たち経営者がしなければならないことは人を集め、人を育て、そして人財として長きに渡り働いていただくための、まずは人が集まる環境作りであると思います。老若男女、障害のあるなしに関わらず、一人ひとりのニーズにあった納得のいく働き方のできるステージを作り、新たな雇用を創出することは、地域経済の活性化へもつながるものと考えます。そして働き続けたいと思える魅力的な会社・職場作りをし、人財となりえる人の育成をすることは、私たちの会社にとって必ずプラスになります。
私たちは、経済活動の中で訪れるあらゆる憂うべき局面に対して知恵を振り絞り、現状を打破していく経営力を養い、そして地域経済を牽引していく地域のリーダーとしての気概をもった青年経済人を目指して、日々精進してまいります。

 

JAYCEEとしての不屈の精神の形成

42年以上の長きに渡り先輩諸兄が築いてこられた活動実績により、また会員の積極的な会員拡大活動により、現在可児青年会議所は41名、うち昨年度会員申込者数11名となりました。全国的に会員数が減少傾向の中、非常に喜ばしいことであると感じております。会員拡大活動については、今年度も継続して力を入れていきたいと思っております。
しかし同時に、3年未満の新入会員が非常に増え、私たちはそういった方々全てをJC活動へ巻き込めていないのも事実です。そうした新入会員に、私たちの活動の意義を肌で感じ、認識をしていただくことが喫緊の課題であると考えます。
そのうえで、全ての会員一人ひとりに、JAYCEEとして目的意識をもっていただき、失敗を恐れず自己成長を追い求めて欲しいと思います。そうしたチャンスが、JCにはあります。チャンスは、自らが望めばいくらでも手に入ります。そしてチャレンジすることは、今後自身の人生において必ずプラスになると信じています。
JC活動は会員一人ひとりが資本であり、原動力であります。会員がいるからJC活動ができます。そしてそれぞれ個の成長が、必ず地域社会に対する貢献へと繋がるものと考えます。そのため全ての会員には、あらゆることに積極的にチャレンジしていただく為の、JAYCEEとしての不屈の精神の形成を掲げます。

 

豊かな心を育む青少年育成

最近の子どもは、習い事などにより非常に忙しいと言われています。子どもの口からも、忙しいという言葉が自然と出てくるという話も聞きます。そうなった背景には、近年の晩婚化による親の経済面での余裕や、少子化によって少ない子どもを大切に育てようという親の意識から、子どもに対する過保護・過干渉の傾向が生じていることが原因ともいわれています。
多くの子どもたちは、学校が終わった後、あるいは休日を自由に過ごす時間があまりなく、決められたスケジュールを受動的、かつ機械的にこなす忙しい毎日を過ごしているのではないのでしょうか。しかしそうした環境下では、自分で考え主体的に行動する機会が失われてしまいます。それは将来、能動的な意志、独創的、想像的な発想を生む妨げとなりえるのではないかと危惧しております。
子どもには自由な発想を持って、どんどん自分のしたいことを実行する行動力を備えて欲しいと思います。そして親には、子どもに対して理想を掲げ、やって欲しいことを詰め込むばかりではなく、時には、子どもが自らの意志で決めたことを実行させてあげることの大切さを感じていただけたらいいと思います。そしてそれが子どもの独創的で豊かな発想を生むきっかけとなり、心豊かな青少年育成へ繋がるものと考えます。

 

ブランディングによるJCの価値の向上

企業の経営戦略によく用いられるブランディングですが、今こそ私たちに必要であると感じています。JCしかない時代からJCもある時代へと移り変わり、差別化が求められています。他団体との違いを明確にし、JCにしかできないという唯一無二の団体を作り上げることで、一人でも多くの人が入会したいと思えるのではないでしょうか。そして在籍しているメンバーも、それによってより一層の誇りを持ち、JC活動を続けていくモチベーションが高められるのであると考えます。
そのためには、まず常に一人ひとりが今一度、JCの看板を背負っているという自覚が必要だと思います。品行方正の姿勢を対外に示し、親切丁寧な応対を普段から心がけることで、更なるイメージのアップにつながっていくことと思います。
そして、日々のJC活動における厳しい修練を乗り越えるための忍耐力、同志との確固たる友情の和を築き上げるための熱い心、地域へ奉仕していくという地域を愛する強い気持ちが必要であります。それらを学び、身に着けることでJAYCEEとしての資質向上、そしてJCの価値の向上にもつなげていきます。

                                      

むすびに

スローガンで掲げた「和衷共同」は、心を同じくして共に力を合わせ、物事を行うことの意です。日本では古来より「和」の精神性が大切にされてきました。これは世界に誇れる、日本固有のものであると思います。本来、人と人は個性と個性のぶつかり合いになり、「和」を実現することは難しいのですが、私たちが持つ日本の心は、自己の主張に終始するだけではなく、相手のことを尊重できる誇り高いものであります。可児青年会議所メンバー一同が、この「和」の心を以って一丸となり、可児地域の為に活動してまいりたいと思います。
そして40歳までと限られた青年会議所活動を、失敗を顧みず自己成長につなげられるよう全力で取り組みましょう。
日頃よりご協力をいただいている、行政をはじめとする各種団体の皆さま、そして先輩諸兄には、今後も変わらぬご指導とご支援をお願い申し上げます。

 

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